SUGOI-ne栽培で変わったこと。
1 休眠しないで芽だしが早くなった。
2 暑さに負けなくなった。
3 低温でも根腐れしない。
4 低温でも芽だしが早くなった。
5 モノスゴイ増殖になった。
6 多湿でも根腐れしない。
7 少しの肥料で素晴らしい生育になった。
8 ナンプ病が罹らない。
9 花保ちが抜群に良くなった。
10 花にシミが出なくなった。
11 花芽分化が容易になった。
12 花立ちが多くなった。
13 花数が多くなった。
14 花色が鮮明になった。
15 花が大きくなった。
16 バルブが巨大になった。
17 株分けで作落ちしなくなった。
18 葉が美しく光沢あるようになった。
19 葉がピンと立つようになった。
20 根が太くなった。
21 根張りが素晴らしくなった。
22 フラスコから開花までの年数が短くなった。
これまで、以上のような変化が皆さんからご報告いただいているが・・・
その理由は、前記したように「光合成」+ラン菌による炭素循環の糖エネルギーがもたらしたものである。
軽石、水ゴケ、バークでは、絶対に出来ないことである。
なぜ、世界のラン界は「ラン菌」を削除してきたのか。
無視してきたのか。
蘭界の盲点である。
この盲点は、絶滅危惧種を生んだ。
取り返しのつかない盲点である。
科学というのは・・・・全分野平均して進歩するものではない。
ランの世界では、原種の新発見では、細かい観察でアレコレ進歩している。
しかし、最も栽培で重要な要素である「ラン菌」には目もくれなかった!!
その中での原種ブーム。
クワガタと同じレベル・・・・の愛好。
栽培が確立しない中でのブーム。
当然水ゴケ、軽石、バークでは・・・・生命を持続維持できない。
宇井清太によるラン菌の発見。
ラン菌の生息しているSUGOI-neの開発。
このことによって、ようやく盲点であった「ラン菌」の世界にメスが入り、
これから全く別な、新たな視点かラン栽培技術、大系が生まれる。
SUGOI-neはランの、蘭界の救世主である。
写真はフラスコ培養と同じ3000ルクス程度の光。
この条件下でプロトコームから1cm程度生長した
Cymbidiumの稚苗をSUGOI−ne2号ゴールドに
植えたもの。
100%活着。
水ゴケ、バーク、軽石では絶対活着しない小さな苗である。
この小さな苗では、自分の葉による光合成では
生きることも生長することも不可能である。
SUGOI−neでは、100%生きて生長できる!!
これが自生地における炭素循環による糖エネルギー
である。ラン菌がこのエネルギーをプロトコームに供給する。
これでスローライフのランがどうにか生き続けてきた。
こういう仕掛けが自生地にはあるのである。
腐生ラン。
このランは光合成する葉を持たない。
100%の養分、エネルギーをラン菌が分解
供給するものに頼る、すがるランである。
この腐生ランのDNAを全てのランが持っている。
持たないと生きることが出来ないからである。
これがランの本当の姿である。
これを無視して、ラン菌削除の水ゴケ、軽石、バーク
での栽培は、ランから見れば人間の身勝手である。
SUGOI−ne1号 単用
Cymbidium 種子 発芽
この培養条件は強い遮光、紫外線カット、散光下である。
80%以上の遮光率である。
この遮光では、普通光が弱すぎて徒長してしまう。
ところがSUGOI−neでは全然徒長しない。
無菌培養では不可能な生長を行う。
葉による光合成のエネルギーのみでは絶対に
ありえない姿である。
不足した分の糖をラン菌が供給した。
日除け、遮光の意味。
ランの日除けを説明するとき・・・・
無造作に「葉焼け」を防ぐために日除けをする。
こういう説明をする。
そんなに簡単なことではない。
葉の温度が問題だからである。
紫外線の問題だからである。
直光の問題だからである。
ランの種類、品種によって、高温に耐える、
紫外線に耐える、直光に耐える性質は、
微妙に異なる。
どの種類、品種に基準を置くかによって、
栽培の成果は大きく異なってくる。
最も弱いものに基準を置けば、
株を枯らさないで済む。
強いものに基準を置くと・・・・枯れるもの続出。
ランは植物の中でも極めて生育の遅い植物である。
ラン科植物は自生地の森林、草原では「負け組み」の植物である。
種子が発芽し、その後1年間に生長する量は、自生地に生息する他の植物に比較して、
問題にならないくらい小さい。
当然、光の争奪戦でもランに勝ち目はない。
それでも・・・不思議なことであるが、ランは行き続けて来た。
なぜ・・・生き残り、生き続けられるのか。
この問題は、ラン菌の生息しないコンポスト栽培での株衰弱と大きな関係を持つ。
葉における光合成によるエネルギー確保の問題である。
ランが独立自養植物ではないという認識にたったラン栽培法の確立である。
なぜ、水ゴケ、軽石、バーク・・・などでラン栽培が難しいのか。
増殖率が劣るのか。
株が衰弱するのか。
いじょうのようなラン栽培が抱える問題を、これまで説明出来なかった。
ランを他の一般の植物と同じように、自分の葉による光合成のみの養分で生きつづけられる・・・
という理解の仕方で、これまでラン栽培が行なわれて来た。
確かにラン菌のいないコンポストでも、相当のところまで栽培可能である。
しかし、一度、株を弱らせると、その回復は極端に困難になる。
この問題が・・・ラン栽培の究極の問題である。
このために、毎年おびただしいラン株が枯れている。
この株の衰弱は、バルブ(球根)を具備するランと具備しないランで大きな違いがある。
この違いは前年、又はそれ以前の年に行った光合成養分の蓄積の差による。
植物の組織、バルブ、葉の貯蔵養分は・・・換えて言えば太陽エネルギーを蓄積したものである。
ここに、栽培上の最適な光量、遮光の条件が出てくるのであるが、
これまで、実際の栽培では、多くの場合経験で行ってきた。
ランの種類によっての加減。
季節による加減。
株の大きさによる加減。
株の元気さによる加減。
植え替えによる加減。
コンポストの種類による加減。
加温温度による加減。
潅水の多少による加減。
夏の気温による加減。
平地栽培、高冷地による加減。
馴化による加減。
花を咲かせる・・・イジメ・・・の加減。
実際栽培上では、以上のような違いによって、栽培者は経験と感で行ってきた。
光条件一つとっても、その組み合わせは100人の栽培家がいれば100の条件がある。
100の種類、品種があれば100の条件がある。
これを、小さな温室で多くのランの種類を栽培するわけだから、困難を極めることになる。
この場合、最も大きく影響するのはコンポストである。
植物栽培の根幹はコンポストだからである。
一般の植物でも・・・そうであるから・・・・ましてやラン栽培では、更に重要である。
ランは「ラン菌」の共生が必要だからである。
ラン菌のいないコンポストでは、不適な場合のダメージは一般の植物と比べた場合、更に大きくなる。
ここで大きく問題になるのが、初心者に多いが・・・・早く花を咲かせたい心理である。
光を強く当てれば、紫外線の害で株は老化する。
老化は一つの花熟だから・・・・葉にフロリゲンが出て・・・花芽が分化する。
植物の花は人間から見てもらいたくて咲くものなど一つもないのであるが・・・・
園芸というのは花を見たいために植物を栽培する。
ここにランの立場に立った栽培と人間の立場にたった栽培が出てくる。
これまでの園芸の技術書は・・・ほとんど人間の立場からのもの。
一年でも早く花を咲けせる・・・・。
人間の身勝手。
多くの肥料を与えて、多くの光を与えて・・・花を咲かせる!!
あるいは、小さな鉢に植えて・・・イジメテ・・・・咲かせる!!
ラン菌のいないコンポストで植えて、以上のような栽培をしたらどうなるか??
株が衰弱するのが当たり前のことである。
スローライフのランを・・・・一日も早く・・・・理念が異なるのである。
ラン栽培で理解しなければならないのは「主役」ではない・・・ということである。
特に小さな株時代は・・・・光条件では・・・完全な負け組みである。
しかし、この弱い光、コボレ落ちた光、隙間からの光は・・・ランの小さな株を保護する役目を持つ。
この少ない、弱い光のみでは・・・十分な光合成は出来ない。
この不足する光合成を補うのがラン菌が行う炭素循環の「糖」である。
糖は・・・太陽エネルギーを凝縮したもの。
これでランは生きづづけて来た!!
ランが最も弱い時期・・・・それは・・・プロトコーム時代と、小さな株の時代である。
バルブのあるランでは、バルブを形成するまでの期間である。
この時代をどう乗り切るかが・・・ラン進化上の大問題であった。
ラン菌の力を借りなければ・・・この時代を乗り越えることは出来ない。
このことを、私達は深く考えなければならない。
ナドソンが無菌培養法を開発してから・・・このステージのラン菌の存在が削除された。
ここに、現在のラン栽培の大きな問題点が潜んでいるのである。
独立自養植物でないという認識。
ランは菌根植物であるという認識。
SUGOI−neは・・・この根本に関わるコンポストである。
SUGOI−neの開発で、このことが目に見える姿で現れてきた。
実際の栽培例で・・・・ラン菌が糖を補う姿を見てみよう。
続く。・・・・
著作権所有者 宇井清太
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SUGOI−ne基礎講座
光量不足をカバーする
ラン菌(炭素循環)による糖エネルギーについて
宇井清太
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